焚書の異常

2019/12/27
 JBpressには、『この時代に焚書の異常、文化を後退させる中国の愚策』と題して、最近、中国の一部の図書館で焚書が開始されたという。今の時代に焚書とは驚きである。時代錯誤もはなはだしい。

 事の発端は、今年(2019年)10月15日、中国国家教育省基礎教育課が、各関連部署に、ある通達を出した事に始まる。とある。

 焚書(ふんしょ)とは、「読ませないようにある種の書物を焼き捨てる」意の漢語的表現。とある。共産党にとって都合の悪い情報となる本を取り締まると言う事なのだろう。記事ではその定義が極めて曖昧だとしている。まあ、共産党支配に有り勝ちなことだとは言え、そもそも共産党とは、巨大な忖度国家だから仕方がないと言えば、それまでだ。

 そもそもこんな事がなぜ始まったのか。記事では、甘粛省のトップ、林鐸(前省長。現、同省委員会書記)、あるいは慶陽市トップ・鎮原県トップ等が、習近平主席に対し、忠誠を示そうとしたのではないか。とある。「習近平思想」なるものがしばしば登場するが、記事では、実は、習近平主席には、学歴疑惑がある。大学院はおろか、大学さえまともに出ていない公算が大きい。そんな習主席が「習近平思想」など、創造できるとは考えづらい。ともある。「習近平思想」とは、忖度されて、作られたもの。そう言っていることになる。また、「習近平思想」なる物は、王滬寧政治局常務委員(復旦大学教授。江沢民・胡錦濤・習近平の3人の主席に仕える)の創造物ではないかとも書かれている。

 人治国家と揶揄される共産党国家に有って、学歴も怪しいとされる習近平氏にゴマをするために、学者たちが「習近平思想」なる物を作った。都合の悪い歴史は、焚書(焼き捨てる)とする。共産党とは、何たるかを示したような出来事の一コマでしかない。そうとも言えそうだ。