交渉引き延ばし 毎日新聞には、『<米朝>実務協議始まらず 北朝鮮、交渉引き延ばしか』と題して、朝鮮半島の非核化に合意した今月12日の米朝首脳会談から2週間近く経過したが、非核化の具体的手順に関する北朝鮮側との実務者協議が開始されたとの公式発表はない。会談後の記者会見でトランプ米大統領は「週内にも協議を始める」としていたが、北朝鮮が早くも交渉の引き延ばし戦術に出ているとの指摘もある。
トランプ氏と金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長が12日に署名した共同声明は、両首脳の合意項目を実行に移すための実務協議の責任者として、米側は「ポンペオ国務長官」の名を明記。一方、北朝鮮側は「担当高官」との表現で、担当者を特定していない。とある。
北朝鮮は、過去25年間、「話し合い」と言う日本の野党議員が言いそうな建前を振り回し、各国を騙してきた。嘘を付く相手とは、そもそも話し合いで問題は解決しない。そうした教訓が生かされるのかと、トランプ大統領の圧力政策に期待をした。
所が、米朝会談の直前になると、急激に軟弱路線へと態度を変更し、会議は、CVIDも盛り込めず、建前の概念だけの中身のない物に終わった。まさか、中国のハニートラップに引っかかったのでもあるまいし、直前に何が有ったのか、真相を知りたいところだ。
その後は、誰もが予想するであろう北朝鮮に引き伸ばし作戦が、現実のものとなっている様だ。その第1弾が、担当者を決めない。担当者が居なければ、話し合いは、1mmも進展しない。「話し合いで」と言い、人を騙すイロハのイだ。こんな手口で騙されるトランプ氏は、歴史に残るバカと評価されかも知れない。この辺が、猿の惑星と揶揄される民主主義の限界かな。