クロロゲン酸 河北新報には、『コーヒー生豆に含まれるクロロゲン酸 高齢者の認知機能改善 米沢栄養大の加藤准教授ら実証』と題して、山形県立米沢栄養大の加藤守匡(もりまさ)准教授(44)は15日、コーヒーの生豆などに含まれるクロロゲン酸に、高齢者の認知機能を改善する効果があることを大手食品メーカー「花王」との共同研究で実証したと明らかにした。コーヒー摂取による認知機能改善の報告例はあるが、クロロゲン酸摂取による実証例は初めてという。国際医療科学雑誌に論文が掲載された。とある。
人は、65歳を過ぎると、心配なのは、ガンになるのか、認知症になるのか、そうした事が心配になる。同世代の友人や、かつての仲間のそうした話を聞くたびに、そろそろ順番かな、などと、思う。まるで死刑宣告され、何かを持つ気分だと言えば言い過ぎだが、結構、心の中にいつも有る。
運動と、こうした健康関連の話題には、目ざとく関心を寄せるが、こうした効果を謳ったサプリメントには、本当に効果が有るのか、そんな疑いも同時に持っている。
テレビで宣伝している、錠剤に中には、一粒でこんなに沢山のたんぱく質が含まれているとか、繰り返す。だが、それが事実でも、錠剤などと言う、そんな量では、屁にもならない。嘘ではないが、金儲けの騙し商品だと思う。
同様に、多少なりとも統計の知識が有るので、数人の被験者を相手に、効果が有ったとか、その手の話は、眉唾を禁じ得ない。
コーヒーに認知症を予防する機能が有る。よく言われる話だ。それが事実として、その成分の特定に成功したと言う記事なら、その実験は、どんな方法で、どんなデータ処理をして有効と判断したのか、そこが気になってしまう。
エンジニアとして、開発と言う仕事に関わった事が有ると、気になる癖だ。その判断には、統計と言う知識が不可欠だ。エンジニアが、そうした判断を間違えると、会社に膨大な損失を与えてしまう。
所が、健康食品は、その辺がややあやふやに思える。どの分野でも、エンジニアの多くは、実は、ちゃんと統計を知らない。そんなあやふやな世界が、現実だ。そうした事が有るから、そんな目が、ついつい邪魔をするのか、効果云々の話より、間違いは無いのか、そこに目が行ってしまう。人は、間違いや嘘ついても、私の知る統計と言う神は、嘘をつかないからだ。
さて、クロロゲン酸でネットを検索すると、同メーカーからすでに商品が発売されている。この記事は、メーカーが意図した御用記事だったのか。そう思えた。