日朝会談 日テレNEWS24には、『北朝鮮リ・スヨン副委員長、モスクワ訪問』と題して、北朝鮮の外交を統括するリ・スヨン副委員長が10日、モスクワを訪問した。
リ・スヨン副委員長は、北朝鮮大使館の職員が厳しく警護する中、無言で車に乗り込み、空港を後にした。
モスクワではプーチン大統領が求めている金正恩委員長のロシア訪問について協議する可能性がある。
ロシアは、9月にウラジオストクで行われる「東方経済フォーラム」への金委員長の出席を要請している。とある。
北朝鮮の外交が活発化している。ロシアのプーチン大統領は、日本の安倍首相を東方経済フォーラムに招待していたが、それに加え北朝鮮の金正恩委員長も出席を要請した。その下準備だろうと言う。
日本の多くの関係者が、日朝会談がロシアで開催されるのではないかと、期待しているが、公式な会談は無いないと考えるのが妥当だ。
日本が金を出す条件は、核と拉致問題の解決だ。それに対して、北朝鮮は、核を手放す気などない。核を手放さなければ、金が出ない事が分かっていて、拉致問題を先行して解決するはずがない。そうした事は、将来のゆすりのネタとして取っておく、それが北朝鮮だ。
一方で、アメリカのトランプ大統領は、ロシアのプーチン大統領と接点を模索している。遅かれ早かれ、両者の会談は、実現するだろう。もう一方で、トランプ大統領は、ヨーロッパの北太西洋条約機構(NATO)に対して、アメリカ軍の撤退を示唆している。アメリカファーストの観点で、アメリカ軍の駐留は金が掛かると考えている様だ。
トランプ流交渉術に従えば、プーチン大統領に「米軍は引き上げるから、NATOを目の敵にするな」とでも言うのだろう。そうすれば、トランプ氏の目には、Win Win が実現すると映っているのかも知れない。
トランプ氏の交渉術には、約束は守られると言う事が、前提に有るようだ。約束が守られなければ、罰を受ける、と言うのも、セットになっているのかも知れないが。
通常の契約はそれで良い。約束が守られなければ、国家とか、そうした大きな権力が仲裁に入り、必要な罰も下せる。それに対して、地球国家の様な大きな権力が無いので、2国間の約束は、守られる保証がない。外交のイロハを忘れていまいかと、危惧する。