デイリーには、『竹田恒泰氏 学術会議任命拒否の理由求める声に反論「人事の理由公表しないのが普通」』と題して、作家の竹田恒泰氏が16日までにツイッターに新規投稿。日本学術会議の任命拒否問題について、その理由を説明すべきという野党などの主張に対して「政府でも企業でも人事の理由など公表しないのが普通」と反論した。
竹田氏は14日付投稿で同件について「任命拒否の理由を説明すべきとの主張があるが、政府でも企業でも人事で任命しない理由など公表しないのが普通」と指摘。その上で「『◯◯の理由で◯◯を◯◯に任命しません』とか、聞いたこともない」と付け加えた。とある。
学術会議の面々や、野党、それにTBS,テレビ朝日は、任命しなかった理由を納得が行くように説明しろと連日の様に求める。それに対して、「政府でも企業でも人事の理由など公表しないのが普通」と反論したのだから、この記事が余計に新鮮に思える。
確かに、私自身、長いサラリーマン生活で、何回も人事異動を経験した。その度に、じっくりと納得のゆくまで、その理由を聞かされた試しはない。そう言う物だと思い、新しい職場に馴染むための心構えを築くことに関心は移っていた。部下に対しても、一応、移動に関して、それらしき理由を言うが、その前段の人事会議の内容を事細かく説明した事は無し、それで通してきた。竹田恒泰氏の言う事は、確かにねと、言わざるを得ない。
それが、学術会議、野党、それにTBS,テレビ朝日は、任命拒否理由に関する人事に、その理由を説明しろの連呼だ。一見そうかなと思いもするが、やはり、私が経験した常識からすると、何か異質なものを感ずる。
そうした慣習を是とせず、任命拒否理由の説明を大上段に掲げて求めるならば、その前に、推薦した理由を明確に説明する必要が有るので無いか。と言うのは、ただ優秀で、推薦されたと言うだけでは、それが分からない。と言うのも、分野の違う学者を評価するのは、ノーベル賞でもそうだけど、書いた論文に対して、他の研究者からの評価が大事だと思う。そうした尺度に h-index なる物が有ると聞いた。ネットで、「h-index 学術会議」 で検索すると、「拒否された日本学術会議メンバー h-index = 0 の衝撃」などの検索結果が目を引く。つまり、学術会議とは、試験で0点だった学生を優秀だと推薦入学させ様とする学校の様な物かと、驚いてしまう。
受け入れの大学が、そうした学生の入学を拒めば、政治問題化して、騒ぐ。何で、政治なのかと疑問が湧く。答えは、簡単に見つかった。ネットで見つけると共産党の宣伝カーの壇上に、その人の写真が写っていたからだ。学者と言うよりも、共産党の活動家と捉えれば、学問の自由論議から、いつの間にか、説明責任論にすり替わる。それに関して、私なりに今回の件に合点が行く。
サイレントインベジョン、そんなタイトルだったかな。日本語で言えば、静かな侵略かな。中国共産党が進める侵略と覇権の手法だ。そんな重なりとの共通点が頭を過る。任命拒否理由の説明を大上段に掲げる。あー、それね。私は、常識人として、竹田恒泰氏の意見に軍配を挙げたい。