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タイトル  米中総合格闘技
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 米中総合格闘技
 JIJI.COMには、『米中、首脳会談を検討=貿易摩擦解消は難航も』と題して、トランプ米大統領と中国の習近平国家主席が11月の国際会議に合わせて首脳会談を行い、貿易摩擦の解消に向けて話し合うことが検討されている。

 今月下旬には次官級協議が予定され、事態が急展開する可能性も出てきた。ただ、トランプ氏が対中強硬姿勢を緩めるかは不透明で、先行きを見通せない状況は当面続きそうだ。とある。

 元はと言えば、中国の知的財産権侵害を理由にしている訳だ。知的財産は物では無いので、盗んだ知的財産を返せば済むと言う話ではない。トランプ氏がそれに対して、このやろうと思えば、それが関税となる。

 ただ、猿の惑星と言われる民主主義で、人気投票で選ばれた大統領と、命がけの権力闘争で、13億人のトップに登り詰めた習近平国家主席とでは、そもそも脳みその出来が違う。前大統領のオバマでもそうだったが、習近平氏は、「私の夢」などと言って、オバマを丸め込んだ。それが、南沙諸島、西沙諸島の人工島問題で、まんまと中国にしてやられた訳だ。

 米朝会談でもそうだが、CVIDを目指したはずが、北朝鮮の非核化は、1mmたりとも進んでいない。なのに、トランプ氏は、満面の笑顔だ。今のところ、騙され続けた25年におまけを添えた格好になっている。その程度の交渉術で、習近平国家主席と渡り合える訳がない。そう見るべきだろう。

 良くて貿易戦争のエスカレート、悪くて知的財産権侵害をうやむやに。それをマスコミは褒め称える。現実は、その中間くらいかな。知的財産権侵害に対して、切れの良い解決はない。それを考えれば、今のまま、貿易戦争継続が、最適な解ではなかろうか。
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