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タイトル  就活指針廃止
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  就活指針廃止
 毎日新聞には、『<就活指針廃止>企業、人材確保に危機感 広がる通年採用』と題して、経団連の中西宏明会長が3日に面接などの解禁日を定めた採用活動の指針を廃止する意向を示した背景には、時期を問わず人材を採用する通年採用が企業で広がり始めていることがある。グローバル化が進み、人材の獲得競争が厳しさを増す中、決まった時期に新卒者を一括採用する方法では多様な人材を確保できないとの危機感がある。とある。

 新規求人倍率が、改善して、2.37倍にもなっている。そうした状況が、企業側に危機感をもたらしたのか、通年で人材を確保したい意向が先行する。

 一方で、就活指針を定めた理由も有ったはずで、確か、学生が落ち着いて勉強できないとかなんとか言っていたと思う。大学進学率が50%を超える中で、言葉は悪いが、「バカでも大学に行く」時代になって、勉強ができないのは、環境のせいではない気もする。就活指針を定めた理由は、バカでも就職できるようにが、本当の理由だったかも知れない。

 今どきの大学生と言う事で、出来の悪さを語った記事は、何回も出てくる。採用する側も若者のPCスキル不足を実感しているようで、「新入社員にPCスキルの不足を感じるか」との問いに、57.2%が「感じる」「やや感じる」と回答。とかある。

 パソコンと言えば、日本では中学校や高校で、「情報」などの科目で、WordやExcelの使い方などを習う。イデオロギーで凝り固まった、日教組が進める日本の教育の問題なのか、それとも、日本人と言う人種が、猿に近づいたのか、他の先進国より低いと有る。グラフを見る限り、情けない事に、日本は、最下位だった。資源を持たない日本にとって、教育が豊かな暮らしを支える資源なのにだ。

 大学生の質の低下は、だいぶ深刻だ。前に「平均」と言う算数の問題が理解できない大学生が、半数以上だと言う記事が載っていた。これでは、Excelが使える訳もない。ゆとり教育で、学力低下が認められ、平均の意味も解らぬ大学生が、駄々っ子が言うであろう、我がままのような理由を並べる。そんな今の社会現象とも結びつく。

 大学に半数以上が行ける時代。平均が分からない学力でも大学は卒業できる。その大学受験にすら、失敗する人もいる。会社をさっさと辞める人がいる。彼らの多くは、親と住み、毎日飯が食える。これと言って、新たな目標がある訳ではない。

 だが、気を付け無ければ行けないのは、就活指針廃止が進めば、そうした人々を社員として受け入れたいと思う社長は、数少ないと思う。出来の悪い学生が、大学を卒業しても企業に採用されない。本人は大卒の気分だが、実力は、起業が求める水準には、達していない。そのギャップに気づいていない。自分の出来の悪さに見合う就職先に応募すれば良いが、それをしない。これでは、社会に出れば、ニートになる可能性が高いと言う事だ。

 教育が社会をダメにする。教育の何が問題なのかを、思い浮かぶまま上げれば、ゆとり教育もそうだが、国旗、国歌も認めぬ社会主義思想のイデオローギに染まった日教組、それに中国共産党の歴史歪曲に応じる教科書問題かな。まずこの辺の左向きを改める改革が必要ではないか。

 大学は、研究の場でも有るが、社会が求める人材を育てる役割も追っている。冷戦時代に明確に分かった事は、国旗、国歌も認めぬ社会主義思想のイデオローギでは、社会を豊かに出来ないと言う事だ。社会主義思想の建前である平等主義を振り回す場所と時期は、競争環境にさらされる企業が求める人材確保と合っていない。就活指針廃止は、そんな社会の反省から来ている気がする。
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