70歳以上 産経新聞には、『5人に1人は70歳以上 総務省、高齢者の推計人口を公表 女性の高齢者は2000万人超』と題して、「敬老の日」を前に総務省は16日、65歳以上の高齢者の推計人口を公表した。人口減少が進むなか、高齢者は9月15日時点で前年同期を44万人上回る3557万人となり、総人口に占める割合は28.1%と過去最高を更新した。70歳以上は2618万人に上り、全体に占める割合は初めて20%を超えて20.7%となった。また、女性の高齢者が初めて2000万人を超えた。とある。
団塊の世代が、70歳代に入り、5人に1人が、70歳以上となった。その比率は、さらに上がる。人口統計だから、確度が高い。
目を下に移すと、『「私は優先席を譲りません!!なぜなら・・・」優先席めぐり大炎上 けしからんのは若者か老人か』と題した記事が目に入る。
確かに、妊婦にすら席を譲らない若者が居れば、元気な老人も居る。こうした人の組み合わせでは、いろいろな事が起きそうだ。
この記事を読んで、私自身が経験した実際に有った事を思い出す。席は、優先席ではない。駅に着くと残り少ない空き席をめがけて、乗客が乗り込んできた。良くある光景だ。その中の一人が、席を確保できずに、私の前に来た。その人は、身障者手帳を出すと、私の顔面の前に突き出し、顎でどけと指図する。礼儀を知らないやつだと思いつつも、身障者ならと席を譲るが、後味の悪かったことで、記憶に残る。
そんな事が有って、何かとハンデキャップを負った人を見る時は、その記憶が伴う。今までは、見過ごしてきた彼らの態度も、見てしまう。好きでハンデを追っているのではない。そんな態度が見えてしまうと、距離を置きたくなる。
サンデル教授の白熱教室では、才能を持って生まれてきた人は、社会に還元する必要がある。その逆も真と考えれば、ハンデを追って生まれた人は、社会から支えられる必要がある。だが、才能を持って生まれても、それを鼻にかけ、人を小ばかにすれば、嫌われる。ハンデを負ったからと言って、周りが尽くすのが当然と感謝を忘れれば、嫌われる。同じではなかろうか。
さて、若者が、老人に優先席を譲らない。そっちの記事を読み進めると、気になる言葉が出てきた。共産党が好きそうな、平等主義だ。同じ運賃を払っているのだから、譲る必要はない。などの考え方だ。日教組が、教育現場に持ち込んだ、間違った平等主義だ。サンデル教授に言わせると、間違った平等だと、ちこちゃん並みに叱られるかも知れないね。