中ロ朝協議 JIJI.COMには、『9日に中ロ朝高官協議=非核化めぐり連携確認へ』と題して、ロシア通信は6日、ロシア、中国、北朝鮮の外務次官級協議がモスクワで9日に開催されると報じた。
北朝鮮の非核化など朝鮮半島情勢をめぐり3カ国の連携を確認するとみられる。在北朝鮮のロシア大使館筋の話として伝えた。とある。
まあ、そうだろうなと思われる政治的アナウンスメントとして受け取れる。実質的な中身を盛り込めるのか、その辺が注目点だと思われる。
中露にとって、北朝鮮を評価する時、北朝鮮が持っているのは、資源。本音では、共産主義などと言うイデオロギーもくそもない。単なる独裁国家同士の自分ファーストだ。彼らにとって、国際法など、守る気など無い訳だが、さりとて、国連の制裁を受ける立場の北朝鮮と、表を切って貿易を拡大し、資源を持ち出すわけにもゆかない。制裁が解けたらなんて枕詞を置きながら、核を枕詞に、困る北朝鮮に対して、いかに資源を手に入れるか、それに尽きるはずだ。
その意味では、北朝鮮が、核を持つ事で隣国から資源を略奪とまでは言えないが、半値八掛け位の交渉でも乗らざるを得ない疎外感を味わう事になるのだろう。米朝会談の抜けぬけの合意に比べて、北朝鮮と言う国が負う負担は、大きな物になる。金正恩一族にとって、良しとしても、北朝鮮の国民は、その負担ゆえ、何時まで経っても、貧しさから逃れる事が出来なくなる。それが、共産党と言う政治システムだ。日本として、中ロ朝高官協議は、ただ、見てれば良いと言う結末になるのではなかろうか。