経済学賞 JIJI.COMには、『2018年のノーベル経済学賞、米国人の2氏に』と題して、スウェーデン王立科学アカデミー(Royal Swedish Academy of Sciences)は8日、2018年のノーベル経済学賞(Nobel Prize in Economics)を米国人研究者のウィリアム・ノードハウス(William Nordhaus)氏(77)、およびポール・ローマー(Paul Romer)氏(62)に授与すると発表した。とある。
で、何がノーベル賞の対象となったかに付いて、ローマー氏について、持続可能性のある成長をいかに生み出すかという、現代の最も基本的でありながら差し迫った問題に取り組んだと評したとか、両氏が市場経済が自然や知識とどう相互作用するのかを説明するモデルを構築することにより、経済分析の領域を大いに押し広げたと説明がある。
何やら、良く分からないが、すごい研究なのだろう。だが、リーマンショックもそうだが、ノーベル経済学賞を取った経済学理論に従た結果、リーマンショックが起きたのでは、ノーベル賞自体の権威付けも地に落ちる。
ノーベル平和賞は、まるで政治の思惑で決まり、中国人が受賞した時から、ノーベル文学賞は、寄付の額で決まるとさえ言われる。
今でも、それなりの権威を保っているのは、実験と検証と言うプロセスを踏む科学系のノーベル賞だけと言えなくもなさそうだ。そうした科学系のノーベル賞でも、その発明なり、発見が、リーマンショック同様に、使う人の思惑によって、人々の為にならず、とんでもない結果を生むことも有る。だが、そこに書かれている事は、真実か、それに極めて近い。そこが、実験という検証の無い他のノーベル賞と、大きな違いではないかと思う。
NHKの番組で、資本主義の未来と題して、AIが資本主義に与える影響を警告する様な番組が放送された。資本家がAIを手にした時、労働者は、必要なくなる。資本主義の特徴である経済の循環は失われ、資本主義が崩壊すると言う物だ。
AIは、今まさにホットな話題だ。それに対して、ノーベル経済学賞は、資本主義が今後も継続する事を前提に贈られている。ノーベル賞自体も、そろそろ賞味期限を迎えているのだろうか。そんな疑問が湧く。