KYB改ざん 毎日新聞には、『<KYB改ざん>免震ダンパー、7割超で基準未満か』と題して、 油圧機器メーカーKYBと子会社による免震・制振装置の検査データ改ざん問題で、両社が出荷した免震オイルダンパーのうち、7割以上が国土交通省や顧客が指定した基準を満たしていない疑いがあることが、KYBへの取材で明らかになった。中には、性能検査で基準値と40%以上もずれがある不適合品もあった。とある。
2000年から製品が出荷され、不良品は、数千と言う数に上る。この問題の難しさは、建築物に取り付けられていると言う事かな。
容易に見える所に設置されている物ならば、交換は可能だろう。だが、当然にして、壁の中に埋め込まれた物は、壁を壊すなどしなければ、交換できない。その費用は、ダンパーの物としての費用の数倍になるだろう。これだけの不良品の数になれば、その費用は、会社の存続を危うくし得ないほどの額になるはずだ。果たして、不良の全品を、するのか、交換できるのか、そこが注目点だ。
そもそも不良品が出荷された経緯は、納期に間に合わせる為らしい。普通に考えれば、それなりの物件には、それなりの売り上げが伴う。そこが、大量生産の製品とは異なる。となれば、一連の不正には、会社の上層部の関与が疑われる。と言うより、指示が有ったか、無かったかは別にして、知っていた可能性が強い。だが、こういう場面では、悪の張本人は、逃げるだろうね。逃げ先は、競合他社かも知れない。割を食うのは、逃げ遅れたやつかな。