次世代の話 FUJITSU JOURNALには、『今後、コンピュータが社会を改善するために必要なことは?』と題して、コンピュータの性能は日々進化し続け、世の中を大きく変えてきました。これからもコンピュータで実現したい夢は沢山あります。例えば社会問題の解決などです。災害復旧の手順を決める場合や、投資ポートフォリオの最適化、経済政策の決定など、世の中には限られた人や時間などの制約のもとでは意思決定が難しいケースがあります。これらの難しい意思決定に、コンピュータの力を借りることはできないでしょうか? とある。
現在のコンピュータは、その性能に限界がある。半導体の微細化技術によって集積度を上げ、一つのICチップに載せられる回路数を飛躍的に上げてきた。半導体の配線ルールが、より細かな配線になれば、それは、面積として2乗で効果を表した。
所が、その配線もシリコン原子の大きさに比べて、無視できないほどまで微細化されると、量子効果が現れ、回路としての信頼性を失う。つまり、微細化技術には、限界が有った。
その限界が、パソコンで言えば、コア数で36位と言われている。価格.comで現行のCPUを見れば、6コアとか、12コアが市販されているので、あと何年かすれば、その限界に到達する。
その一方で、AIの研究が進み、情報の処理に非ノイマン型と言われる学習による処理が研究されている。AI処理を進めるために、それ専用の電子回路の開発も進んでいる。パソコンの分野で有名な、NVIDIAなどの会社が、株価を上げている。
富士通は、この分野で富士通研究所とカナダのトロント大学は、実社会における様々な課題解決のため、膨大な組合せの中から最適な組合せを探す新しい計算機アーキテクチャーを共同で開発しました。と言っている訳だ。
10年後、20年後のコンピュータ技術は、どう変わっているのだろう。言える事は、最先端のコンピュータは、今のパソコンとは、全く違う原理で開発された物になっているだろうと言う事かも知れない。