記事の個別表示(修正可)
タイトル  米国けん制
本文  
  米国けん制
 日テレNEWS24には、『北“核と経済の並進路線”復活 米国けん制』と題して、2回目の米朝首脳会談に向けた交渉が続く中、北朝鮮は、アメリカが非核化の完了まで制裁解除を行わないと主張していることを非難し、このままでは核と経済の「並進路線」が復活するとアメリカをけん制した。

 これは、北朝鮮外務省アメリカ研究所が、所長の論評を国営メディアを通じて伝えたもので、「北朝鮮が主導的、先行的な措置を行い、米朝首脳会談が行われたのに、アメリカは依然として制裁と圧力だと言い続けている」とアメリカを非難した。とある。

 北は、主導的、先行的な措置と言っているが、具体的な非核化は、1mmも行っていない。その意味では、時間稼ぎをした過去と何ら変わっていない。

 この状態で、2度目の米朝会談が予定されている。米朝会談では、北朝鮮から、「終戦宣言」を求めるだろう。北朝鮮に非核化と、朝鮮半島の非核化の違いも判らず、ツイートしてしまうトランプ大統領は、それに対して、どう判断を下すのか、一番心配をしているのは、朝鮮半島情勢に詳しい識者ではなかろうか。『「終戦宣言」。。まあ、良いんじゃない』などと、その意味も分からずツイートするかも知れない。

 だが、トランプ大統領には、別の側面もある。知的財産権保護を巡り、中国製品に高い関税を課すなど、北朝鮮問題でも、予想不可能な選択を取る場合も考えられる。具体的な非核化が1mmも進んでいない。あんたは、コケにされているなどのレポートが上がれば、大胆な決断をする事も考えられる。むしろ、この膠着状態では、その確率は、小さいとは言えないかも知れない。

 文大統領は、その資格も無いのに勝手に南北終戦宣言を進めた。アメリカの軍事攻撃の可能性を封じた格好になる。だが北朝鮮に対して、軍事行動の必要性が生じた時、韓国軍は、米軍の指揮下に置かれる。それは同時に文政権の崩壊をも意味する。トランプ大統領にとって、それを気にする程、アメリカと韓国は、1枚岩になっていない。

 安倍さんは言うだろうね。経済制裁は継続しろと。もしかしたら、トランプ大統領は、そこからヒントを得たのか、中国への関税が生まれた。経済が力を失い、重い軍事費負担を継続する中国や北朝鮮は、かつてのソ連の道を辿るのかも知れない。北朝鮮ではないが、時間稼ぎで、時間を味方にする。経済制裁には、そんな一面がある。皮肉にも、これが、北朝鮮に2回も騙され、学んだ事かも知れない。
...111112113114115116117118119120...