国土交通省 JIJI.COMには、『スバル、10万台の追加リコール=10月まで検査不正継続―通期予想下方修正』と題して、SUBARU(スバル)は5日、昨年秋以降に発覚した一連の検査不正問題に関連し、新たに約10万台をリコール(回収・無償修理)すると発表した。9月末に国土交通省に報告書を提出した後の10月まで不正が続いていた可能性があるため。品質管理の徹底に向けて国内外で2万台強減産し、2019年3月期業績予想を下方修正した。とある。
ブルータス、お前えもか、そんな言葉を思い出す。だが、同時に、役人の食い扶持の目的で役にも立たない不要検査の強要ではないかとの疑問も浮かぶ。
そもそも役人にメーカが作った製品の良否を検査できる技術者が居る訳でもあるまいし、海外では、そんな検査は無く、有り得ない検査を日本のメーカは、強いられている、そんな背景が有りやしないか。いつぞや書いたが、「独立行政法人 思い出、独立行政法人の仕事」の話を思い出す。内容は以下の通りだ。
ずいぶん前の話になります。
私が異動した新しい部門では、当時作っていた製品の外部機関による検査が必要でした。異動して数日しか経っていない私は、部下に促され、検査に立ち会うことになりました。検査場所は、工場の会議室にテーブルを並べ、製品を真ん中へ配置して有ります。
11:00AM少し前に、正面玄関へ検査担当官が到着した旨、守衛さんから連絡を受けました。程なく検査担当官が丁重に会議室へ案内されてきました。席に座った検査官と世間話を始めました。15分経過したでしょうか、いっこうに製品の検査は開始されません。30分経過したころ、私は、「それでは、」と検査を促しました。すると、検査官から「どうですか?」と質問がなされ、部下から、「問題ありません」。「そうですか」で検査終了です。当社が行った検査の結果を受け取り、また世間話です。
昼になり、2000円の弁当が出され、13:00をちょっと過ぎたところに、お土産とタクシー券を持たせ、その日の検査は終了です。
後日、検査の合格証と140万円の請求書が送付されてきました。
おそらく、他の企業でも大同小異、見られる光景だと思います。この負担が企業でも結構重く感じられました。規制緩和は、経済を成長させるには、必要だと思います。
そんな事を書いた。マスコミは、御用記事を書くのも良いが、取材を通して、真実を掘り下げる。そう有って欲しいね。