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タイトル  中国人留学生
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  中国人留学生
 REUTERSには、『トランプ政権、中国人留学生の審査厳格化を検討 諜報活動を警戒』と題して、複数の米高官や議会関係者がロイターに明らかにしたところによると、トランプ米政権は、中国人学生による諜報活動などを警戒しており、米国留学時の審査を厳格化することを検討している。とある。

 留学生と称して、航空学やロボット工学、先端的な製造業分野に入ってくる中国人大学院生に対して、スパイ行為のリスクを抑え、知的財産権の侵害を防ぐことが目的だと説明している。

 中国人留学生か。思い出す事が有る。中国のあるプロジェクトで、商談に来られた一行と面談した時の話だ。先方は、日本語が話せない。英語もダメ。となると、通訳が必要になる。その通訳を知り合いの中国の留学生に依頼するから、こちらで準備する必要は、ないと言う。

 さて、当日になって、ご一行が来社した。通訳は、うら若い女性だった。いざ、商談が始まると、通訳の話す内容が日本語になっていない。とっさに感じたのは、偽留学生だ。親戚や両親には、日本で勉強すると言う。だが、実態は、水商売で喰っているのか、日常会話の日本語は、そこそこ出来るようになるが、商談の通訳には、程遠い。そんな印象を受けた。

 商談は、結局、まとまらなかった。要は、どんなに高くても良い、当社の製品を買うと言う。ただし、初めだけ。後は、それをコピーして中国国内で生産するのが目的らしい。むろん、特許料も、払う気はさらさらない様子だ。それでは、どんなに良い値段を付けられても、取引は出来ない。

 後になって分かった事だが、それでも、どこかの商社を通じて手に入れたようだ。今では、コピー商品を何の断りもなく作っている。

 あの時の若い中国人女性は、結局何だったのだろう。日本の特別の製品情報を中国に流すスパイだったのか。就学ビザで入国し、中国の企業の為に、中国にない日本の製品なりの情報を持ち出す。トランプ政権が懸念しているのは、これではないか。
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