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タイトル  マクロンの野望
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 マクロンの野望
 KYODOには、『ゴーン容疑者の解任見送り』と題して、フランス自動車大手ルノーは13日の取締役会で、ルノーの会長兼最高経営責任者(CEO)を務めるカルロス・ゴーン容疑者の解任を見送った。不正を認定する十分な情報がないためとしている。また、社内調査の結果、ゴーン容疑者の2015~18年のルノーの報酬に問題がなかったとの見解を公表した。とある。

 日産の取締役会で、ゴーン容疑者が解任された時、ルノーの取締役も2名居たとされる。その人たちも、丁寧な説明を受け、解任やむなしの判断をした。所がだ、ルノーの取締役会では、不正を認定する十分な情報がないとして、解任を見送る結論となった様だ。情報は、集める気になれば、有る。ゴーン容疑者は、別荘などの費用を子会社や関連会社に支払いをさせるなど、報酬とみなされる問題が明るみになっている。そうした情報は、ルノーでも調査できるはずで、おそらくはすでに知っているはずだ。

 所が、マクロン大統領の思惑なのだろう。経済担当大臣だったと言う肩書らしいが、その経済がさっぱりうまく行っていない。フランスは、エリート主義の社会だから、学業の成績が、将来を決める。ずいぶん前の日本みたいな所がある。バカでも暗記が得意ならば、良い成績が取れる。往々にして、暗記が得意な人は、理系に弱い。論理が苦手だ。マクロンは、その典型かも知れない。

 マクロンの思惑で明確なのが、日産と三菱を手に入れようと画策している事だ。それが今回のゴーン容疑者解任の見送りとして手を打ってきた訳だ。それに対して、世耕経済産業大臣は、狡猾さが無い。交渉事では、譲歩と負けの連続だ。先の産業革新投資機構でも、取締役9人が辞任するなど、その手腕は、失態の連続と言って良い。無能でも、マクロンが次々と手を打つが、世耕大臣は、何もしない。9人の取締りが辞表を叩きつけてから、何でと理由を聞くような大臣なのだろう。このままでは、まずい気がするが、今日もテレビは、「そんなの関係ない」ですかね。
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