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タイトル  マクロンの野望
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 マクロンの野望
 毎日新聞には、『ゴーン被告「退場後」にらみ 日産とルノー駆け引き激化』と題して、日産自動車と仏自動車大手ルノーが、両社のトップに君臨したカルロス・ゴーン被告(64)の「退場後」をにらみ、「駆け引き」を活発化させている。ルノーの筆頭株主である仏政府が、日産を経営統合させる意向を日本政府に伝えたことについて、ルメール経済・財務相は20日、「(経営統合は)俎上(そじょう)に載っていない」と否定し、日産に配慮する姿勢をみせた。一方、仏政府の統合構想に対し、日産は反発を強めている。とある。

 経済が専門のはずが、経済で失敗をしているマクロン大統領は、何としても日産が欲しい。そもそも、経緯を辿れば、日産のゴーン問題は、マクロンが作った様な物だ。そのダメ大統領が、ここで、目立つ何かの成果をと言う事なのだろう。一企業の話に政治を持ち込む。

 これに対して、日本側は、甘ちゃんで、数々の交渉事では、譲歩が大好きなのか、無関心なのか、世耕経済相があたるようだ。だが、本人は、民間企業の事なのでと、何もしない積りか、過去の譲歩の歴史をなぞるつもりか、方向すら見えない。これでは、日産を取られてしまう。取られれば、経営効率は低下し、競争に負ける事になるのだろう。

 今の日産が好調なのは、日産ノートが好調だからだ。配当も良い、5%を超える。配当性向を見ても、それでも無理はしていない。しばらくは、大丈夫でも、ルノーがしゃしゃり出れば、それも怪しくなる。怪しくなれば、資金調達が難しくなる。難しくなれば、フランス国民の税金を投入する事になるのだろう。マクロンの経済は、また失敗する事になるのだろう。

 ここまでは、誰でも考え得る話だ。ここから先が未知数だ。そんな日産に代わってか、スバルが注目される。配当も、5.6%と良い。リスクを抱える日産か、スバルか、悩ましい所だ。
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