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タイトル  中国の意向
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  中国の意向
 REUTERSには、『マイクロソフトの検索エンジン、中国で利用できず』と題して、米マイクロソフト<MSFT.O>は23日、同社の検索エンジン「Bing(ビング)」が、中国で利用できなくなったと発表した。

 同社は「現在、ビングが中国でアクセスできない状態になっていることを確認した。今後の措置を検討している」ことを文書で明らかにした。とある。

 マイクロソフトは、どちらかと言えば、中国にやさしかった。ずいぶん前だが、パソコンのレノボに、中国の国策に従って、情報を盗み出すマルウエアが入っている事を初めに指摘したのが、マイクロソフトだった。

 所が、中国当局のクレームが有ったのだろうね、そうした指摘をしなくなった。代わりに、ドイツや、アメリカのセキュリティーソフト会社が、レノボや中国で組み立てられた機器に、中国のスパイソフトがあらかじめインストールされると指摘した。今話題のHUAWEIもそうだが、そうした指摘は、ずいぶん前からだ。

 記事には、中国にやさしいマイクロソフトに付いて、ビングは、中国国内で唯一利用できる外資系の大手検索サイトだった。マイクロソフトは、政治的にデリケートなテーマについては、中国政府の政策に従って検索結果を検閲していた。とある。

 そのマイクロソフトが、中国政府高官の意向でブロックされたとなれば、注目に値する。中国担当者の指示に従って、何でもはいはいと聞いていても、政府の高官が、おそらくは、ネットも良く分かっていない様なおっさんかな、それがダメと言えば、それまでだ。それが、共産党と言う組織であり、国際法が守れない中国と言う国だ。

 マイクロソフトが、中国の意向に従って来たと言う事は、「天安門事件」なんて、ビングで検索しても、出さないと言う事だ。それでも、ブロックされると言う事は、誰かにとって、何かの不都合が有ったと言う事になる。

 HUAWEIの副社長がカナダで逮捕されると、中国はカナダの元外交官を何人も逮捕した。そして、見せしめとばかりに、何名かを死刑にした。それ位、中国企業は、政府高官と表裏一体と言う事なのだろう。山崎豊子の小説ではないが、人治国家と言われる中国は金で動く。つまり日本の言葉で言えば、賄賂だ。

 中国でマイクロソフトのビングに対するのはと言えば、Simejiなどスパイソフトと言われる日本語かな変換ソフトを排出する「百度」だ。その辺じゃないかと、想像するけどね。
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