日本の出来事 毎日新聞には、『2度の万博に深い情熱 橋下氏擁立にも関与 大阪の復権唱え続け』と題して、豪快な人柄とユニークな発想で、大阪の政財界にも大きな足跡を残した堺屋太一さんの訃報に、在阪関係者からも哀悼の言葉が相次いだ。1970年の大阪万博に企画担当として携わった経験から、大阪府・市の特別顧問を務め、生まれ故郷・大阪の復権に情熱を傾けた堺屋さん。「もう一度、万博の熱気を大阪に」と2025年大阪・関西万博の誘致を支援。昨年11月に実現し、活躍が期待されていたさなかの悲報だった。とある。
堺屋さんが亡くなったと言うニュースだ。直接、会った事は無いが、彼の著書は、何冊か読んだ。テレビでも良く目にした。どんな人物なのか、決して派手な人ではないが、人柄も、伝わってきた気がした。マスコミは、パフォマンスだけのどうでも良い芸能人が亡くなくなれば大騒ぎだが、こんなに惜しい人が亡くなっても、通り一遍の報道になってしまう。これが、日本のダメな所かな。
別の記事には、『くら寿司動画炎上で考える、バイトテロが繰り返されてしまう理由』なんてタイトルが目に入る。マスコミが報道したがる低俗芸能人の様なパフォマンスと同じだな。それを狙ったバイトの行動だろう。そう分析するけどね。
堺屋さんは、昨年暮れにBSに出演して、日本ついて語ったと言う。明治の近代化を進めた日本、戦後復興を成し遂げた日本。なのに、現代は、元気のない日本だ。その日本に対して、楽しい日本を作らなければならないと言っていた。
団塊の世代から見れば、ニュースにあるバカバイト学生位の行為は、序の口だろう。それ位、元気が有った。今のバカバイトと違う所は、節度を知っているし、世の中を作る事に貢献した。だから、まさしく、今の日本が有る。騒ぎを起こしたバカバイトに、それが出来るか。
やたら元気の良い団塊の世代が、その進むべき指針として、道を間違わなかったのは、堺屋さんの様な、先輩が居たからかな。そうも思える。今のバカ学生が、テレビで報道されるバカ芸能人の真似をして、騒ぎを起こす。そこが、元気の使い方に根本的な違いが有るのだろう。
バカバイトは、バカ芸能人が闊歩する低俗テレビではなく、オルテガの「大衆の反逆」でも読んで、その元気を何に使うか、考えて欲しい物だ。