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タイトル  行動を事前把握
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 行動を事前把握
 TBS NEWSには、『伊藤忠社員拘束、中国当局 男性の行動を事前把握か』と題して、 大手商社・伊藤忠の社員が中国の国家安全当局に拘束されている問題で、男性が香港を経由し、中国大陸の青島に入った直後に拘束されたとみられることが新たに分かりました。当局が男性の行動を事前に把握していた可能性があります。

 伊藤忠の40代の男性社員は、広州市の国家安全局に「国の安全を害した疑い」でおよそ1年にわたって拘束されています。とある。

 中国に入国する。それを待って居たかのように、捕まえ拘束する。理由は分からず言わない。それが中国当局のやり方かと言う事になる。

 まず、いくつかの疑問が浮かぶ。何故、入国する事が分かっていたのか。パスコートコントロールで、彼が、問題人物だとするならば、入国を拒否する事が出来る。過去の事案で、好ましからざる人物としてマークしていたならば、それが出来る。所が、入国許可を与え、そして直後に捕まえる。理由を言わない。

 限られた紙面の記事では、分からない部分も有るが、表題には、「男性の行動を事前把握」とある。当然、どうやって、事前に把握するのかと疑問が湧く。それは、パスポートコントロールではないのだろうと。

 話は飛ぶが、Webサーバの管理で、こんな質問を受けた。アンチウイルスソフトを入れておけば、ハッカーに対しても、情報漏洩は起きないのでは、無いかと。こんな素朴な質問に、どう答えますか。

 パソコンは、ハードウエアとその上に乗るBIOSと言う制御用のプログラム、それにLinuxやWindowsなどのOSが乗る。アンチウイルスソフトは、OSとその上に乗る一部のソフトを監視する。

 だが、その役割の範囲は、OSと一部のソフトに対してであり、ハードや、BIOS、それに個別の事情を持つソフトは、対象外だと。パソコン全体からすれば、一部しか見れないから、情報漏洩が起きる。

 今話題の中国のファーウェイは、情報を抜き取る仕組みをハードウエアで準備した。だから、アンチウイルスソフトでは、防ぎようがない。中国製パソコンのレノボは、BIOSに情報を抜き取る仕組みを準備した、だからアンチウイルスソフトでは、防ぎようがない。レノボには、そのパソコンを所有するユーザーを監視し、情報を抜き取るだけでなく、勝手にプログラムや情報を送り込む機能まで備わっている。

 ネットで、「レノボ セキュリティー」で検索すると、その実態が見えて来る。中には、公開鍵まで、偽装するとある。これでは、銀行口座も、バレバレで、勝手に引き出される危険性が内在する。

 北朝鮮の外貨獲得が、ハッキングによってなされると言う。中国が得た情報が、経済制裁を受けている北朝鮮に渡れば、彼らは、やるだろうね。あなたの銀行口座から、ある日残高が無くなっている。無くなるだけならまだしも、ローンが組まれていたなんて事は、出来てしまう事情が存在する訳だ。

 伊藤忠の男性が、中国担当と言う事で、そんなパソコンを使っていたとしたら、彼の行動はおろか、その思想まで筒抜けだ。共産主義思想に嫌悪感を持てば、中国の事だ、入国を機に、逮捕だってするかも知れない。現実に、それが出来る仕組みが存在する訳だ。
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