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タイトル  民主政治
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  民主政治
 JIJI.COMには、『拉致解決へ連携確認=日米首脳が電話会談』と題して、安倍晋三首相は20日夜、トランプ米大統領と電話で約30分間、会談した。

 ベトナム・ハノイで27、28両日に予定される2回目の米朝首脳会談を前に、北朝鮮の核・ミサイル・拉致問題の解決に向けて日米が一層緊密に連携していくことを確認した。とある。

 どうやら、北朝鮮の非核化は、非核化無しで決着する様子だ。何もしない北朝鮮に対して、選挙民を気にして、かっこだけを見繕いたくて、自らハードルを下げるトランプ大統領は、制裁も緩和するだろう。これが、民主主義と言う人気投票で選ばれる政治の大きな問題点かも知れない。

 いや、民主主義政治と言うのもを分かっているから、トランプ大統領は、そうするのかも知れない。

 民主党と共和党。トランプ大統領が、メキシコとの間に壁建設を提案すれば、民主党は反対する。民衆政治の立場から、反対せざるえない。麻薬などが入ると言うのだから、そうした国家間の間に、壁は必要だろう。だが、民主党は、予算と言う手段を使って、反対だと言う事を示す。徹底的に示すのではなくて、トランプ政治はまずいだろうと、計画がとん挫する様に示す。

 それに対して、トランプ大統領は、非常事態宣言に署名をして、予算の額を上乗せする。民主党は、それは、憲法違反だと来る。アメリカでの出来事だ。だが、やっている事は日本の政治と大して変わらない。

 で、結局、必要な壁建設はどうなるかと予想すれば、出来ない。出来ても、申し訳程度の一部だ。憲法論議で、時間を食い、トランプ側が負ければ、壁は出来ず、勝利しても、大きな予算の具体的な出資場所ですったもんだと揉める。再選したとしても、その時までには、トランプ大統領の任期が切れる。これが、反対の効果だ。

 私なりに分析した事だが、5%の人たちが強烈に反対すると、計画は、ゆがめられる。これを「民主主義の5%問題」と名付けよう。これによって場合によっては、計画がとん挫する。それって、ほんとに民主主義なのかと言いたくなる。

 5%と言えば、統計で異常値として判別する時によく出てくる閾値だ。必ずと言って良いほど、5%位は別の考えを持った人が居る。そう言う事になる。それを考えると、5%問題は、民主主義にまつわる問題として、残りの95%が心しなければならない。具体的に言えば、少数に耳を傾けるとか、そうした事は、危険だと言う事になる。

 5%の反対に心しなければ、ファシズムだと騒がれる。5%の人は、多数と民主主義は違うなどと言い、そもそもやっている事は、民主主義を尊重する気など無いのにだ。
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