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タイトル  ファーウェイ
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  ファーウェイ
 JIJI.COMには、『ファーウェイ採用すればドイツ軍との通信を断つ、米欧州軍司令官』と題して、中国の通信機器大手、華為技術(ファーウェイ、Huawei)をめぐり、米国が欧州諸国に対して、同社を第5世代(5G)移動通信網構築への参入から排除するよう圧力を強めている。米欧州軍のカーティス・スカパロッティ(Curtis Scaparrotti)司令官は13日、ドイツがファーウェイの技術を採用した場合には、ドイツ軍との通信を断つ方針を示した。とある。

 ファーウェイの機器は、通信の目的以外に、通信の内容を盗む目的で、余分なハードウエア―が付属する。それを知ったアメリカが、ファーウェイの機器を使わぬように同盟国に要請した経緯がある。同盟国でファーウェイの機器を使われれば、そこを通して、すべての情報が中国に筒抜けになるからだ。

 民間企業であるはずのファーウェイに対して、中国は、国を挙げて「あらゆる手段」を行使して、排斥を阻止すると表明した。「あらゆる手段」とは、情報を盗むためなら、武力も辞さないと言う意味なのか。まさか、アメリカに対して武力行使をする程、バカでは無いだろうが、軍事力が劣れば、そうした脅しに屈しざるを得ない国も出て来るはずだ。そうした国を通して、中国は、自分の覇権を進めるために情報を集めているのだろう。

 中国の情報集めは、ファーウェイばかりではない。日本で売りまくられているパソコンのレノボを通じて情報を集めている。それも今まさに行われている事実だ。ネットで検索を掛ければ、その手のニュースが山と出てくる。ノー天気の日本人は、そんなPCを買いあさる。個人情報は元より、銀行口座も、パスワードも全て筒抜けだ。問題は、その使い道。個人の通帳からお金を盗む事はしないかも知れない。少額だろうからね。だが、その額が大きければ、どうだろう。そうした情報が中国の同盟国である北朝鮮に流れれば、彼らならやるだろう。そうした事を連想させる事件が、実際に起きているではないか。ビットコインの流出事件だ。昨年1月に580億円相当の仮想通貨「NEM(ネム)」が流出した事件だ。この事件は、北朝鮮の関与が国連の指摘で明らかになっている。

 パソコンや銀行口座は、パスワードが漏れてしまえば、無防備だ。そのパスワードが解析され、筒抜けになる事が、有るのだろうか。余程、簡単に連想できる様なパスワードでない限り、解析には、とてつもない時間が必要になるはずだ。つまり、盗む側から言えば、効率的でない。

 そこで、中国は、「Simeji」と言う日本語のカナ漢字変換アプリを無料で提供する。キーボードを監視して、打たれたキーを中国のサーバーに集める。それを解析すれば、パスワードが手に入ると言う仕組みだ。

 「Simeji」に関しては、ずいぶん以前のブログに書いたが、私自身も使った経験がある。私は、自宅にこのブログを公開しているサーバーを置いている。偶然にも、そのパソコンのログを解析中に、Lan内から、他のパソコンに対しての不正アクセスを見付けた。足跡をたどると、WiFiを通して、Nexus7の「Simeji」が、原因だった。アンインストールをしてからは、そうした不正アクセスが止まった。つまり、Simejiなどは、スマホのデータを盗むのが目的だけではなく、ネットワークを通して、好ましからざるアプリを追加でインストールしたり、そうした事を通じて、他のパソコンや接続されるすべての情報を抜き出すのが、目的だと分かる。証拠としてログにその記録が残る。

 最近では、テレビコマーシャルさえ見る。たかが日本語変換のソフトやキーボード屋が、わざわざテレビコマシャルを打つか? そこには、中国政府による日本の情報を抜き取ると言う国家戦略が無ければ、資金も出ない話だ。これも、中国が言う「あらゆる手段」の一つなのだろう。
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