非核化中断 JIJI.COMには、『北朝鮮、米を揺さぶり=非核化交渉の中断示唆』と題して、北朝鮮の崔善姫外務次官は15日、ハノイで2月末に開かれた米朝首脳会談で米側が求めた「完全な非核化」について、「いかなる形でも譲歩するつもりはないし、そのような形の交渉は望んでいない」と述べた。とある。
北朝鮮は、非核化など、初めからする気はない。そもそも北の核は、南北統一を北主導で進めるための核だからだ。過去の6各国協議でも、非核化を謳ったが、現実には、時間稼ぎで、核開発を進めていたではないか。今回は、2枚舌の韓国大統領が加わり、トランプ大統領なら、騙せると目論んだのだろう。だが、土壇場で失敗した。それが、結論ではないか。
韓国の文大統領が、2枚舌なのは、自由民主主義と言う現実政治で使う舌と、自身の社会主義へのあこがれと南北統一への夢から来る本音の舌が、絡み合う結果なのだろう。その意味で、非核化は、建前で、民族主義を掲げる心の内は、北の核は、民族の誇りだと考えているはずだ。そうした事の結果でしかない。
北の核は、北が南北統一を進める時、アメリカに邪魔をされないための核だ。北が進める南北統一は、かつてあった様に、武力による南下かも知れないし、社会主義思想と言うイデオロギーかも知れないし、民族主義と言うナショナリズムかも知れない。独裁を手にしている正恩氏にしてみれば、手段は、どうでも良い話なのだ。極端な事を言えば、自分の権力が温存できるなら、自由民主主義でも良いと言う事なのだろう。そうした事を見越せば、王族として身分を変えるかも知れない。
今回の米朝会談で、非核化をする積りが無い北は、北主導による南北統一を諦めた訳ではない。北に協力した文大統領は、北がいつでも攻め込めるように、国境での守りを手薄にし、国の様々な文章から自由民主主義の文言を、ただの民主主義に改めさせた。北の台本通りに進行していると言っても過言では無い。
さて、また駒を一歩進めた北の次の一手は何か。したたかな北は、ロケット発射実験をするだろうか。すれば、トランプ大統領は、大いに落胆するだろうと言った。口先だけのオバマの失敗が有るので、そこは、慎重さがうかがえる。その慎重さが、不気味さを呼ぶ。実験をすれば、そうした施設への攻撃だって考えられる。
核を持った北に対して、軍事攻撃を加えれば、直ぐにでも報復の核が飛んでくると言うかも知れない。そうした言葉を振り回し、日本の野党が騒ぐだろう。野党が騒ぐ目的は、違う所に有るからね。だが、約束を反故にした証拠となる基地攻撃では、核を使っての報復は無い。できないと見るべきだ。インドとパキスタンの紛争でも、核は使われない。使えないからだ。
使う時は、先制攻撃で、同盟国を含め、敵とみなせるすべてを反撃できないほどに、破壊できなければ、報復核の使用を認める事になる。となれば、核を使う前から、国力の差で、勝敗は決まってしまう。むろん、独裁者の命は無い。北は、アメリカからの基地攻撃が有っても、反撃すらできない。それが現状だ。基地攻撃位は、トランプ大統領なら、やるかも知れない。そう思わせる事が、大事だ。
アメリカの立場に立てば、北朝鮮がミサイル実験をした場合、基地攻撃をするだろうか。結論はしないだろう。ミサイルの軌跡を分析して、脅威になるかどうかを検証する。ミサイル防衛システムで落とせる範疇だと分ければ、アメリカにして見れば、どうでも良い話としか、言えない。そんな事に対して、攻撃を加える必要もないとなる。
問題は、日本だな。「護憲」だとか言っちゃって、バカが跋扈する。憲法9条をテルテル坊主の様に掲げれば、台風すら来ないと豪語する。猿にも分かるような、欠陥だらけの論理を振り回し、それを信じろと言うだろう。どう考えても、こいつらの道ずれにはなりたくないな。