我が家の電子秘書
日々の積み重ねが、わが家の歴史を作る。残念な事に、今、詳細に記憶している事は、やがてダイジェストとなり、詳細は消えてしまう。だが、何かの切っ掛けが残っていれば、それらは、再びよみがえらせる事が出来る。その切っ掛けを蓄えるのが、我が家の電子秘書だ。
写真の主題は猫。その名前をラッキーと言う。自転車でバイパスを通っての帰り道、猫の鳴き声が聞こえた。子猫の鳴き声だと分かった。通り過ぎたが、気になって、引返した。やはり子猫と分かった。だが、自転車なので、捕まえて帰る訳にもゆかず、一旦自宅へ。我が家の最高責任者の許諾も無く勝手に猫を飼う事も出来ない。恐る恐る事情を説明すると、まだそこに居たら、飼っても良いと許しを得る。再び戻ると、そこに小さな猫が居た。兄弟は、見当たらない。痩せて、飢えて、ちくわを丸呑みするように食べた。
今は、可愛くない猫として評判の猫だ。何か悪い事が近所に有れば、きっと疑われる。それでも、拾われ、救われた命、何が有ってもラッキーは、ラッキーに違いない。たくましく生きて、食べて、トカゲを殺し、ネズミを殺し、鳩を殺し、雀を殺した。君に学ぶところが有るとすれば、その強運とそれにも劣らぬ無慈悲でたくましい所かな。それと、狩りの失敗を引きずらない心の持ちようだな。。