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タイトル  運を支配する
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「運を支配する」桜井章一、藤田晋(共書)は、麻雀の目を通して、そこには、ビジネスの縮図のようなものがあちこちに垣間見えると言うのです。どんな牌が配られるかわからない「不平等」なところからスタートする。一定のルールの元、「相対的な競争」になる。冷静で素早い「状況判断力」が問われる。大半の時間は「忍耐力」を要する。これらの特徴がビジネスとよく似ていると言う。

運というものに対して、多くの人はどこか不合理で理性では、はかれないものというとらえ方をしていると思う。だが、運は決して理性でっかめない不合理なものではない。運は自ら呼び寄せるものではなく、「運がその人を選ぶ」と思っている。運は決して不合理で理解しがたいものではない。日々の行動や平素の考え方、仕事や生活に対する姿勢……そうしたものが運という形をとって表れるだけのことなのだから。麻雀というゲームは4人でするものです。ですから上がる確率は、単純にいうと4分の1です。かなり強い人でも3割程度。これは裏返していうと、麻雀は7割以上は上がることができないゲームということです。会社の経営者というのは、麻雀でいうと、耐えている時間がほとんどです。同僚が活躍しているのを聞いた、友人の話に刺激を受けてこれまでとは違う働き方をしたくなった、日曜日の夜にたまたまテレビ番組「情熱大陸」を見て感動した、等々、状況的に勝負のタイミングがきたわけでもないのに、勝手な主観で勝負に打って出ようとするのです。完全な順風と思われるときは、神輿を担がれ、踊らされている可能性を疑ってみる必要があります。これは経営者ではよくあるパターンで、周りがどんどん持ち上げてくるので、しまいには「自分ほどの人間が……」といった尊大さを身につけてしまうのです。将棋は対戦相手とまったく同じ駒が与えられますが、麻雀はどんな牌が配られるかわかりません。将棋はフェアな状態で始まりますが、麻雀は不平等な状態でゲームが始まります。不平等な状態で始まって、そこから一定のルールに基づいて、いかに早く、大きく上がるかの競争なのです。

これを読んで思う事は、実は、良く分からなかった。著者は、麻雀を通して、勝負しているときに頭に中に浮かんだことを真理として説いている訳だ。その心理が、私にとって役に立つのか、それが良く分からない。要は、忍耐だよ。何もやらなくても、風向きが変わるので、それをつかめという事らしい。対人関係で、あいつに勝つには、忍耐で、チャンスを待てという事なんだろうけど、確かに、あいつには勝つかもしれない。だが、会社としては、競合会社に負けてしまうのではないかと思ってしまう。事実、潰れた会社が有ったと言うではないか。会社と言う限られた社内で出世と言う競争で、あいつと戦う。それには忍耐だよと言われれば、そうだろうなと分かる。だた、競合会社がひしめく社会に有って、どうかと言われると、ダメでしょうねと言うのが、私の感想だ。出世できた、それは、麻雀で培われた哲学が大事だった。まとめると、そう言う事らしい。そうした出世をはたから見れば、運が良い奴だと思われるかも知れない。だが、本人は、違うぞ、忍耐であり、麻雀で培われた哲学だ。それを本にした。それがこの本だという事だね。
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